2014/12/2
寒い冬の夜長に熱いメッセージたっぷりの本で温まってみましょう。
こめみそしょうゆアカデミーのおはなし・こみしょうでおなじみの変態型農業でエロうま野菜を作る久松達央さんの新著「小さくて強い農業をつくる」が出ました。普段の久松さんの講演のテンポの良い話っぷりがそのまま、文章になっています。
ついつい、その勢いに乗せられ、一気に読んでしまいました。
今回は、農業という好きなことを仕事にし、続けている久松さんの生き方、
仕事に対する考え方がとても丁寧に語られています。
とても心にしみるフレーズがそれぞれの章に沢山ありました。
私もあらためて自分の仕事に対する姿勢を考える機会をもらいました。
少しだけご紹介します。
第六章 カネに縛られない農業を楽しむための経営論 から・・・
仕事に「こだわり」を持つ人は、自分のしていることに大きな「価値」を感じているのでしょう。
それは何人も侵すことのできない尊い気持ちです。しかし、「自分の中の価値」と市場価値はイコールではありません。その二つの価値に橋渡しができることこそが好きなことでメシを食う必須条件であり、経営の根幹です。
第七章 強くて楽しい「小」を目指して から・・・
個人の活動はすべて社会のサブシステム。
システムのどこを受け持つかは、生まれた時代、場所、やりたいことによって様々です。
でもそれぞれの人が与えられた仕事をちゃんとこなさなければ、世界は、回りません。・・・・・・それぞれが、目の前のやるべきことをやることで、世界はいい方に変わっていきます。
今回の新著は、おそらくどの職業、どの世代の人でもいろんなところで共感ができるフレーズが沢山あるのではないでしょうか。
また最後のおまけの「それでも農業をやりたい人のための100冊」という久松さんの推薦書一覧もとても面白いです。私も読んでみたい本を何冊かみつけました。
エロうま野菜を作る・世界一はなしの上手い農家が、
文章もうまい農家になりました。
世界一キャッチフレーズが多い農家になりそうです。
- 新著「小さくて強い農業をつくる」と今までの久松本
By おかみ@堀田 雅湖(正子)