2010/2/1
三河・尾張のお殿様が絶賛した今が旬の組み合わせが登場。
2月のおはなし・こみしょうで
三河の八丁味噌で尾張大根と呼ばれた「方領大根」を
味わってみませんか?
- 方領(ほうりょう)だいこん
おはなし・こみしょうでは、毎回おはなしに
ちなんだ軽食を楽しんでいただきながら、
じっくり作り手のお話を聞いていただいております。
今回は、伝統的な八丁味噌にあわせて、
愛知の伝統野菜の「方領大根」も特別にご用意しました。
「方領大根」は、愛知県の海部郡甚目寺町(かつての方領村)が
原産地です。(おかみの原産地のおとなりです。)
その起源は、きわめて古く、「尾張だいこん」と言われ、
「宮重大根」などと交雑されたものが、関東の
練馬大根の基本種となったといわれる大根です。
方領大根が全国的に名前が知られるようになったきっかけは、
安永3年(1774年)尾張徳川お殿様が、
放鷹のおり、この村に寄られ、村人がこの大根を
献上したところ『太く、大きく、且つ美味』であると
賞賛されたことと言われています。
お殿様に賞賛された方領大根は、柔らかくてジューシーで、
甘みに富み、味に癖がなく、また肉質も緻密なため
煮くずれもしにくく、煮物に向いています。
方領大根の特徴は、青首大根と違って全体が純白で
根っこ部分が少し曲がっていて特に『晩生』は、
根身が太く弓張り状に湾曲します。お殿様も褒めるほど
美味しい大根も近代になり、野菜の流通が盛んになると
その方領大根の特徴のある形、「先が少し曲がっていること」が、
輸送に不便な事などから現在では、市場からは、すっかり
姿を消してしまいました。
現在、現産地の甚目寺では、自家用として1軒の農家が
栽培されているだけのようです。
愛知県内でも知多、蒲郡、春日井であわせて10軒ほどの
農家で栽培され直売所で販売もされているだけのようです。
尾張徳川のお殿様に褒められた方領大根は、12月~2月が
収穫時期です。美味しくなった晩生の方領大根を
2月のおはなし・こみしょうでは、八丁味噌との組み合わせで
味わっていただこうと思っています。
まだお席に余裕がありますので、ご興味のある方は、
是非ご参加ください。お待ちしております。
by おかみ