2008/6/11

6月は、食育月間だから食欲月間なのです。

「食育」というよりは、「食欲」でしょうといわれるおかみですが、「食欲」というのは、ただ「空腹を満たすために食べる」という行為に関する欲望だけではなく、「食」にかかわる人やものや行事や歴史などさまざまなことに関して知りたい、触れたい、経験したいと思う「欲」を「食欲」だと思っています。
そしてその「食欲」の積み重ねが人が生きていくために必要な本当の「食育」につながるのだと思っています。

そんなおかみの食欲を満たしてくれた情報を「食育月間」にちなんで皆様にもご紹介します。是非、6月は、皆さんもさまざまな「食欲」を満たして「食育月間」を満喫してください。
まずは、雨降りの日にじっくり満たす食欲は、4月に出版されたこみしょうの大おかみ向笠千恵子さんの著書でどうぞ。

「本物にごちそうさま」
「本物にごちそうさま」
「ごはんの旅人」
「ごはんの旅人」

いずれも「食」と「風土」と「人」の関わりのいろいろを美味しい情報とともにご紹介。

歴史的な切り口から食欲を満たしたい方には、こみしょうの代表理事・久田さんがブックレットの編集にかかわった「神饌」をテーマにした企画展がおすすめ。
「オコナイ 湖国・祭りのかたち」が6月5日~8月23日 京橋にあるINAXギャラリーで開催されています。
神と人間の共食という行事を変わらず現代まで引き継いでいる、湖国(滋賀県)の神事「オコナイ」と、そこで供される神饌をテーマにした企画展です。神饌が生きているというか、生命力そのものの「食べ物」であり、「お供え」に命があったということを改めて感じました。
このブックレットに掲載されている写真は、不思議な自然の色彩からあふれ出るエネルギーを感じます。今も脈々と続く、郷土の行事にかかわる人々のパワーなのでしょうか。是非、企画展とブックレットをごらんください。梅雨時ですっきりしない体にも不思議なエネルギーをもらえます。

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